幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
でも、緊張してかなかなか眠れない。

「どうした?寝られないのか?」

蒼斗さんは低い声が鼓膜を擽る。

「あ…」

至近距離に見える彼の端正な顔。

「困った姫様だな…」

蒼斗さんは私の額に軽くキスを落とし、カラダを起こした。

「何処に行くの?」

「俺が眠れるようにカラダを温めるホットドリンクを作ってやるから…待ってろ」

彼はウィンクして寝室を出て行った。

ベットに一人ポツンと残された私。

彼が寝ていた場所に転がり、彼の温もりを味わう。



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