幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
夢街へ・・・
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私は賀集さんに銃で脅され、「夢街」に来た。
夢街の中心に聳えるタワーマンションが『王龍』の根城らしい。
「賀集さん…貴方ですか?東亜の槇村先生を誘拐したのか?」
「何の事ですか?」
「槇村先生は私の担当医だった先生。入院した折も、大変お世話になりました」
「へぇー…彼が貴方の担当医だったんですね…」
夢街に来た途端。彼は金髪のウィッグを外した。
黒髪姿の賀集さんもまた彫りの深い顔立ちで、蒼斗さんよりも年を重ねた分、大人びていた。
「偶然ですね。桜華の担当医も彼ですよ…」
私達を乗せたエレベーターは三十五階で停止した。
エレベーターから下りて、305号室の部屋に入った。
目の前の玄関口はバリアフリーで、私達を出迎えたのは車椅子の若い女性だった。
「お帰りなさい。剣吾さん」
「只今、桜華」
賀集さんは笑顔を浮かべ、長身のカラダを折って彼女を抱き締めた。
「槇村先生は?」
「槇村先生は病院に行きました…」
「・・・自由していいとは言ったが…桜華を一人にされるのは困りますね…」
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私は賀集さんに銃で脅され、「夢街」に来た。
夢街の中心に聳えるタワーマンションが『王龍』の根城らしい。
「賀集さん…貴方ですか?東亜の槇村先生を誘拐したのか?」
「何の事ですか?」
「槇村先生は私の担当医だった先生。入院した折も、大変お世話になりました」
「へぇー…彼が貴方の担当医だったんですね…」
夢街に来た途端。彼は金髪のウィッグを外した。
黒髪姿の賀集さんもまた彫りの深い顔立ちで、蒼斗さんよりも年を重ねた分、大人びていた。
「偶然ですね。桜華の担当医も彼ですよ…」
私達を乗せたエレベーターは三十五階で停止した。
エレベーターから下りて、305号室の部屋に入った。
目の前の玄関口はバリアフリーで、私達を出迎えたのは車椅子の若い女性だった。
「お帰りなさい。剣吾さん」
「只今、桜華」
賀集さんは笑顔を浮かべ、長身のカラダを折って彼女を抱き締めた。
「槇村先生は?」
「槇村先生は病院に行きました…」
「・・・自由していいとは言ったが…桜華を一人にされるのは困りますね…」