幻想ウエディング～人魚姫には王子様の甘いキスを～

槇村先生はリビングの一角にある部屋に閉じ込められてしまった。
彼の部屋の前には大柄な男性の構成員が二人、見張り役として立った。

「桜華、何かあった時はこの二人の許可を取り、槇村先生を呼びなさい…桜さん貴方が槇村先生に食事を提供してください。分かりましたね」

「あ、はい…」

「彼を閉じ込めた部屋はゲストルーム、バスルームとトイレはありますので、生活はできます。私は行きますよ。桜華」

「剣吾さん、いってらしゃい」
桜華さんは賀集さんを玄関先まで見送った。

私は槇村先生の閉じ込められた部屋を見つめると構成員の一人と目が合った。

私は慌てて視線を逸らして、テーブルを片付け始めた。