幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
許された二人
私達はヘリで燃え盛る夢街を脱出した。
『東亜医科大付属病院・汐留分室』
身重の桜華さんは槇村先生の判断で出産まで入院する事になった。
私と蒼斗さんが桜華さんの入院に必要な物を買い揃え、病室に届けた。
「桜華さん…具合はどう?」
「槇村先生のおかげで元気にしています」
「そう…良かった。あ…これ入院グッズ」
私は彼女の入院グッズの入ったボストンバックを見せる。
「ありがとう御座います」
「いいのよ…私は桜華さんの世話役だから…育児は未経験だけど…私も赤ちゃんのお世話するわね」
「ありがとう…桜」
「桜華さんは私のお姉さんのような人だから…」
桜華さんと一緒に居たのはほんの二日だけど、同じ境遇の中、生きて来た者同士。
妙な親近感があった。
桜華さんの赤ちゃんの父親はあの賀集さん。
私と蒼斗さんの子かもしれない赤ちゃんを殺した張本人だけど、それを考えても、私と桜華さんの絆は切れない。
『東亜医科大付属病院・汐留分室』
身重の桜華さんは槇村先生の判断で出産まで入院する事になった。
私と蒼斗さんが桜華さんの入院に必要な物を買い揃え、病室に届けた。
「桜華さん…具合はどう?」
「槇村先生のおかげで元気にしています」
「そう…良かった。あ…これ入院グッズ」
私は彼女の入院グッズの入ったボストンバックを見せる。
「ありがとう御座います」
「いいのよ…私は桜華さんの世話役だから…育児は未経験だけど…私も赤ちゃんのお世話するわね」
「ありがとう…桜」
「桜華さんは私のお姉さんのような人だから…」
桜華さんと一緒に居たのはほんの二日だけど、同じ境遇の中、生きて来た者同士。
妙な親近感があった。
桜華さんの赤ちゃんの父親はあの賀集さん。
私と蒼斗さんの子かもしれない赤ちゃんを殺した張本人だけど、それを考えても、私と桜華さんの絆は切れない。