幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
賀集さんが炎に包まれた事務所から持ち出したUSB
その中には今まで『王龍』が行って来た悪事の数々の情報が詰まっていた。
彼は味方である俺達を欺き、スパイとして『王龍』の最高幹部に就いていた。
「私は包み隠さず全てを話すつもりです」
「それで罪が軽くなるかどうか分からない…でも、奏弥はお前を許している」
「槇村先生の迅速な行動で桜華は助かり、赤ちゃんも無事に産まれました。蒼斗の妻の桜さんにも申し訳ない事をしたのに…桜華と子供の世話を焼いてくれて本当に助かっています」
「・・・」
「そう言えば…蒼斗と桜さんは…」
「あ…昨日、挙式披露宴を行ったぞ。なぁー蒼斗」
「はい」
俺はスマートフォンの中に保存した俺と桜のウエディングフォトを賀集さんに見せた。
「・・・王子様とお姫様のようですね」
「どうも」
「そろそろ、時間ですね。蒼斗に紡様」
「そっか」
「今度、会う時は取調室かもな。賀集。行くぞ、蒼斗に紘人」
その中には今まで『王龍』が行って来た悪事の数々の情報が詰まっていた。
彼は味方である俺達を欺き、スパイとして『王龍』の最高幹部に就いていた。
「私は包み隠さず全てを話すつもりです」
「それで罪が軽くなるかどうか分からない…でも、奏弥はお前を許している」
「槇村先生の迅速な行動で桜華は助かり、赤ちゃんも無事に産まれました。蒼斗の妻の桜さんにも申し訳ない事をしたのに…桜華と子供の世話を焼いてくれて本当に助かっています」
「・・・」
「そう言えば…蒼斗と桜さんは…」
「あ…昨日、挙式披露宴を行ったぞ。なぁー蒼斗」
「はい」
俺はスマートフォンの中に保存した俺と桜のウエディングフォトを賀集さんに見せた。
「・・・王子様とお姫様のようですね」
「どうも」
「そろそろ、時間ですね。蒼斗に紡様」
「そっか」
「今度、会う時は取調室かもな。賀集。行くぞ、蒼斗に紘人」