幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
満開の桜並木の入り口付近には私と鈴木さんのように待ち合わせをしている人達が大勢いた。
川に向かって枝を伸ばす桜がライトの明かり照らされ、白々と光り、その影を水面に映し込んでいた。
そんな大勢の中でも目立つ鈴木さんは黒のスキニーパンツに白いシャツを組み合わせ、ブルーのコーディガンを羽織っていた。
胸元には黒の革紐のリングのネックレスを付けていた。
私は襟口のヨレたトレーナーを隠すように上着のファスナーを上まで上げた。
「玉城さん」
鈴木君は短く手を振り、立ち尽くす私の元に駆け寄って来た。
「お待たせしました・・・」
「いいよ、いいよ。それよりも屋台在るけど…何か食べない?」
「いいですけど・・・」
私達は入り口付近の並ぶ屋台に見て回った。
「タコ焼き美味そう・・・ビールもある」
鈴木さんの大はしゃぎしていた。
「私がビール買って来ますから・・・鈴木さんはたこ焼き買って下さい」
「分かった」
私達は先に腹ごしらえしようと人の邪魔にならない端で立ったまま缶ビールを飲み、熱々のたこ焼きを口に運んだ。
「このたこ焼き、美味いね」
「うん、でも、熱いです」
「じゃビールをグッと飲んで、口の中を冷ましなよ」
「うん・・・」
川に向かって枝を伸ばす桜がライトの明かり照らされ、白々と光り、その影を水面に映し込んでいた。
そんな大勢の中でも目立つ鈴木さんは黒のスキニーパンツに白いシャツを組み合わせ、ブルーのコーディガンを羽織っていた。
胸元には黒の革紐のリングのネックレスを付けていた。
私は襟口のヨレたトレーナーを隠すように上着のファスナーを上まで上げた。
「玉城さん」
鈴木君は短く手を振り、立ち尽くす私の元に駆け寄って来た。
「お待たせしました・・・」
「いいよ、いいよ。それよりも屋台在るけど…何か食べない?」
「いいですけど・・・」
私達は入り口付近の並ぶ屋台に見て回った。
「タコ焼き美味そう・・・ビールもある」
鈴木さんの大はしゃぎしていた。
「私がビール買って来ますから・・・鈴木さんはたこ焼き買って下さい」
「分かった」
私達は先に腹ごしらえしようと人の邪魔にならない端で立ったまま缶ビールを飲み、熱々のたこ焼きを口に運んだ。
「このたこ焼き、美味いね」
「うん、でも、熱いです」
「じゃビールをグッと飲んで、口の中を冷ましなよ」
「うん・・・」