幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
コーヒーを啜る俺に上着のポケットに仕舞ったスマホが鳴った。
俺はカップをソーサーに戻し、スマホを手にした。
「すいません・・・少し席を外します」
俺は応接ソファを立ち上がって、窓際へと寄って、折り返し電話した。
全面硝子の向こうは生憎の雨空。
晴れ渡ると空に向かい、突き抜けて建つビル群と遠目には東京湾がとキレイに眺められた。
「もしもし・・・」
――――蒼斗か?例のバラバラ遺体の身元が判明した。
お前が潜入した『ホームクリーン』で働く渡瀬明彦だ・・・
声の主は俺のボスの柊紘人(ヒイラギヒロト)さん。
「渡瀬さんの?」
――――今、何処にいる?直ぐに来てくれ
「分かりました。すぐに行きます」
俺は通話を切った。
「申し訳ない、お爺様、急な仕事が入ったので失礼します」
「そうか、そうか…まぁ~頑張れ。蒼斗、見合いの件は忘れるなよ!」
「分かってる」
俺はそそくさのカップに残ったコーヒーを飲み干し、会長室を出た。
俺はカップをソーサーに戻し、スマホを手にした。
「すいません・・・少し席を外します」
俺は応接ソファを立ち上がって、窓際へと寄って、折り返し電話した。
全面硝子の向こうは生憎の雨空。
晴れ渡ると空に向かい、突き抜けて建つビル群と遠目には東京湾がとキレイに眺められた。
「もしもし・・・」
――――蒼斗か?例のバラバラ遺体の身元が判明した。
お前が潜入した『ホームクリーン』で働く渡瀬明彦だ・・・
声の主は俺のボスの柊紘人(ヒイラギヒロト)さん。
「渡瀬さんの?」
――――今、何処にいる?直ぐに来てくれ
「分かりました。すぐに行きます」
俺は通話を切った。
「申し訳ない、お爺様、急な仕事が入ったので失礼します」
「そうか、そうか…まぁ~頑張れ。蒼斗、見合いの件は忘れるなよ!」
「分かってる」
俺はそそくさのカップに残ったコーヒーを飲み干し、会長室を出た。