幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
彼の愛車で首都高速に入り、目指す先は東京湾に広がる人工島・東京ベイランド。
ベイランドの中央にある高層マンションの十階の海側の部屋。
この部屋が彼の本当の住処。
広々とした空間は最低限度の家具だけの全然生活感のない雰囲気だった。
「仕事で忙しいから…めったに帰ってこない」
「そうなんだ」
私が相槌を打ってる間に彼はバルコニーに続くガラス戸を開け、新鮮な空気を入れた。
涼しい夜風が部屋に中に入り、微かに潮の香りが鼻腔を擽る。
「夜景はキレイだぞ。見るか?」
「うん・・・」
私は彼の誘いに乗り、バルコニーに出た。
ベイランドの真ん中に位置にある夏目さんのマンションから見える夜景はホテルや複合施設のあるエリアと移民たちが住む夢街(モンジェ)地区が一望出来た。
「桜は夢街に入ったコトある?」
「いえ・・・」
「そうなの・・・あそこは危険だし。無暗に近づかない方がいい」
「分かってますよ」
ベイランドの中央にある高層マンションの十階の海側の部屋。
この部屋が彼の本当の住処。
広々とした空間は最低限度の家具だけの全然生活感のない雰囲気だった。
「仕事で忙しいから…めったに帰ってこない」
「そうなんだ」
私が相槌を打ってる間に彼はバルコニーに続くガラス戸を開け、新鮮な空気を入れた。
涼しい夜風が部屋に中に入り、微かに潮の香りが鼻腔を擽る。
「夜景はキレイだぞ。見るか?」
「うん・・・」
私は彼の誘いに乗り、バルコニーに出た。
ベイランドの真ん中に位置にある夏目さんのマンションから見える夜景はホテルや複合施設のあるエリアと移民たちが住む夢街(モンジェ)地区が一望出来た。
「桜は夢街に入ったコトある?」
「いえ・・・」
「そうなの・・・あそこは危険だし。無暗に近づかない方がいい」
「分かってますよ」