幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
賀集さんもそうだった。

俺は幼い時に誘拐され、『BP』人に救い出されたと言う過去をあった。
その人が若かりし頃のルーキーの賀集さんだった。

その恩返しがしたくて、高校卒業後、爺ちゃんの猛反対を押し切り、『BP』の養成学校に入学。
警察学校の中でも、訓練が厳しく、七割が脱落してしまうらしい。

俺も挫折を繰り返しながらも、卒業。
『BP』に入り、賀集さんの教育の元、任務を遂行していた。

「ブルー、大丈夫か?」

俺は『王龍』との銃撃戦で左肩を負傷し、「東亜医科大付属病院』に入院した。

『BP』のメンバーの呼び名はお互いのコードネームで呼び合っていた。

「はい、大丈夫です。ブラッド」

賀集さんのコードネームは『ブラッド』
中高時代はラクビー部に所属。
その呼び名は彼の熱血的な性格から来ていた。

「ブルー貴方には呆れます。
ルーキーの分際で、無茶をするから負傷するんですよ」

「剣吾、そんな冷たい言葉を言うつもりで来たんじゃないんだろ?」

「そうですけど…」

賀集さんには歳の離れた弟が居た。
賀集剣吾(ガシュウケンゴ)
彼は養成学校を首席で卒業した賀集さんの自慢の弟。

彼のコードネームは『エリート』

二人は兄弟ながらも対象的な容姿と性格。

「剣吾はシャイだから・・・面と向かって、本当のコトを言えないんだ。許してくれ。ブルー」






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