幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
「別に・・・エリートの言ってるコトは事実ですし。
俺が頭に乗り過ぎました。二人には迷惑を掛けました。すいません」


俺は素直に自分の愚かさを認め、謝る。

「分かればいいんです。分かれば・・・」

剣吾さんはシルバーメタルの眼鏡を元の位置に指で押し上げた。

ラクビ―で鍛えた賀集さんのカラダは体格も良く、精悍な顔つきで威圧感があった。
対する剣吾さんは細身の長身で、眼鏡を掛け、人形のように整った顔立ちをしていた。

賀集さんはカラダを張り現場で活躍し肉弾戦を得意としてた。剣吾さんは冷静な判断力を持ち、影の策士として活躍。名うてのスナイパーでもあった。
二人は『BP』の要として必要とされていた。
しかし、奥さんと子供を『王龍』に誘拐され、状況は一転した。

賀集さんは『王龍』のスパイとなった。






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