元姫は辛くても笑う

「意味不明、もう、私は普通と一緒。そうでしょ?じゃあ、おやすみ。」

「あ、ちょっ!?」


そんな言葉お構い無しに私は眠った。


《あんた、人の心なんてわかんないのね》

《違っ…》

《何が違うの?ふっ、あんたは人でなしよ》

《……》

《心がない人は何されても大丈夫よね?》

《!?や、やめてっ……》

《ふっ、じゃあね!人でなし。》


ドクンっ



「あ、莉子!起きたの〜?」


目の前にはチビのドアップ。
というか、疑問が幾つかある。


「ここどこ」

「あっ、そうそう♪拉致った♥」


拉致っ……。
待って、展開が急すぎてよくわかんない。


「は?」

「だから、らーち。した!」

「凄いですね。バイク乗りながらも寝てましたし」


は?……バイク?
いや、落ち着け、よく考えろ。
………ここどこだ…。


「ここどこ?って顔してるぅ〜!」

「ここは龍火の倉庫だ。」


……なぜに私をここに………。
なんて思わないけどさ、どうせ゛また゛でしょ?
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