元姫は辛くても笑う

「ついた。」

「え……」


自分の口から動揺の声が漏れた。
……体育倉庫?


「入って。」

「え、なんで?」

「中に友達がいるの。」


……落ち着け私。
栞ちゃんは私と話したいだけ…それだけ。
パニックになるな………
実は私暗所恐怖症で……とにかく暗いところがだめで、、わ
落ち着いて入ろう……
そう思い私が1歩踏み出した時────


ドンッ!


「っ!」


いきなり、背中を押された。
いったっ………押された時、急すぎて、足を捻ってしまった。
そんな私を見て、栞ちゃんは口を開いた。


「あんた見ないな、被害者ぶってる奴なんていらない!だから、ここで反省して。」

「まっ……」


ガラッ!!

ガチャッ


う、そ………嘘嘘嘘嘘………、
どうしよう………ダメ、、


「栞ちゃん!!!お願いっ!開けて!!」


ドンドンとドアを叩く。でも、私の声に返事はなく、その代わり聞こえてきたのは栞ちゃん達の遠くなっていく足音だけ。
っ………呼吸がしずらくなってきた。


「はぁ、はぁっ……」


ズキッ


呼吸がしずらくなってくるのと当時に頭に痛みがやってきた。
……な、にこれ………、


ズキンっ!


……こ、れただの痛みなんかじゃない……
ずっと、前に感じたことのある痛み。
次の瞬間、何かの記憶が頭に入っていった。
すると、同時に私の中の何かがきれた。


ドンッッッ!!!

今まで出したことの無い程強く蹴った。
そうだ……私……………、
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