元姫は辛くても笑う
「あいつがー裏切ったんだ〜♪」
その紗由の声で、2人の態度が全く別のものに変わった。
……殺気を出してる?
それに、軽蔑するような目で見てくる。
「おい、どういうことだ?」
さっきまで笑ってた女が、低い声を出して、屋上にいる、紗由の襟元を掴んだ。
!?いつの間に上に?
「ちょっと?僕龍火だけど?」
「答えろ。」
鋭い殺気を向けてくる。
……なんだこいつら、、、明らか……強い
「……そのままだよ。」
紗由が反抗するの諦めて答える。
その女が手を話した。
なんで、こいつらこんなに怒ってんだ?
「いつから?」
「おい!黙って聞いてたら、口には気をつけた方がいいよ。」
「いつから!?」
太一が、対抗するけど全く動じようとしない。それに、少し太一が1歩下がる。
誰も答えようとしない中、
「3ヶ月前……」
祐飛が、答えた。
それに、2人は顔を合わせた。
「行くぞ。」
「うん。」
「は?ちょっ!お前ら……何者だ?」
俺が尋ねる。
その声に、ピタリと止まった。
そして、2人は振り返った。
「もう言っていい?」
「早いけど……もういいよ。志優といると本当にすぐにバレるんですけど?」