元姫は辛くても笑う
キーンコーンカーンコーン
あ、……怒られる。
最悪だ。まさかの一限全部サボるという……。
……でも、1回休んだし、ついでに全部休んじゃおうかな。面倒臭いし。
そう思い、旧校舎に足を踏み入れる。
ガラッ、
扉を開けると暖かい空気が漂っていた。
………陽の光が暖かい。
そこにあった椅子に座ってすぐに眠った。
というか、意識が途切れた。
《あんた、最低なことしてんのきずけよ》
《………》
《無視すんじゃねぇよ。》
《莉子には罰を与えないとね。》
ドクリッ
あ……やだっ………!
なんで?なんでそんなことするの?
私何もしてないのに……
《大丈夫、死にはしないから。》
や………
「やめて……」
……なんだ、夢か…………、最悪な目覚めだな。
なんだよ、ほんとになんで今日はそういうのが多いわけ?ふざけんなよ。
キーンコーンカーンコーン
………あれ、?チャイムって……。
時計に目を移すと丁度5限目が終わった所。
一限だけでもうけるか………。
そう思い、足を動かす。