元姫は辛くても笑う

「うげっ、とはなんだ!!」

「すみません……」

「そんなに喋りたいなら退学でもいいぞ。」


た、退学って………、言い過ぎでしょ。
私たちが黙ったところで授業が始まった。


「じゃあ、毎回恒例の問題出すぞ。」


すると、他の生徒が嫌な顔をする。
……?恒例?
授業行かなさ過ぎて分からない………。
聞こうと思って斜め右前にいる律(りつ)に聴く。


「律律!恒例って何?」

「え?…あぁ、なんか大学の問題5分で解けたら今日の授業なし……みたいな。」


え、凄!!じゃあ寝れる?!
問題解くだけでいいんだ………。
私がそう思っていると先生が黒板に問いを書いた。


「今日のはこれな……解けたやつは前に持って来いよ!」


これって………、
………あ、あれ?こんな簡単なのでいいの?
そんなことを1人でつっこみながら解く。
…こんなもんかな?


「先生出来ました〜」

「は?」


え、なんだか、間抜けな声が聞こえたけど?
予想外だった……的な?
私が前に出しに行くと、少し汗をかいている。

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