元姫は辛くても笑う

「なーに話してたんだよ。」

「え、武尊と?」

「うん。何話してたの?あいつと」


?……なんでちょっと焦ってるの?
うーん、なんか反応面白いし、
素直に言わないでおこう。


「内緒。」

「え、本気で何?」

「………気になる。」

「言ってくださいよ💢」


グッと迫ってくる。
あれ、?そこまでの話だっけ?
でもなんか面倒臭いから……。
うん、逃げよう。


「何も無いって!」

「あ、莉子逃げた。」

「追いかけろ!」



その鬼ごっこは、4限目まで続いた。
みんなに目線を移す。


「はぁ、はぁ………」


息きれてるな〜。
おつかれだね………。
私に鬼ごで勝てると思ってるのが間違い。
体育祭でも、ぶっちぎり1位だったし✨


「そんな、体力……どこにあるのさ……」

「え、普通に?」


あれ?
紫音がいない。
と、思っていると、、、


ガチャッ!


「えぇ、今?!」


そこから、息がキレまくっている紫音が。
……勝手な想像だけど、、、
紫音こういうの得意だと思ってた。

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