元姫は辛くても笑う
「紫音は体力だけないんですよ。」
「へぇ……」
想像と違うな〜。
思ってた感じだと、ずっと動いてそうな感じだけどな。
「力はあるんですけどね。」
「その点体力では太一の方がいいよ。」
あ…それはポイかも。
多分動きは、紗由が早そう。
で、光希は全体的に良さそうな感じだね。
この中で生ききれてないの光希と祐飛だけ。
じゃあ、祐飛は?
威力がずば抜けているんだろう。
多分、光希と太一は頭がいいんだろね。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイム。」
「結局、サボったな〜」
「誰のせいでしょうねー?」
すると、5人が一斉に目線をそらす。
あ、自覚はあるんだね。
ほんと、私も余裕ないから。
出席日数少ないから……………。
まぁ、龍火よりは多いけどね。
「まぁ、莉子が逃げるのが悪いんだろ。」
「え!?なんで私のせいになってんの?!」
そう言うと、祐飛が距離を詰めてきた。
?!……え?急なことに後ずさる。
そして、
ガシャンっ!
フェンスにもたれ掛かる。
な、何これ?!
私は上から見下ろされてる状態。
訳が分からずあたふたしてしまう。
そんな私に、
「秘密にされてると……腹立つ。」
「え……」
少し、祐飛っぽくない表情。
…………?