元姫は辛くても笑う

「何?」

「っ……何があったのか……気になるっての!」


赤面して言う祐飛にポカーンとする。
………そういう事か。


「うん、可愛い。」

「え………」

「私の事心配してくれたんだよね?」


そういい、笑うとみんなが止まる。
………?
少ししてから、クスクスと笑い出した。
私が戸惑っていると、


「祐飛、ざーんねーん笑」

「莉子は相当なお鈍さんみたいですね。」

「え、なんで鈍いとか言われるの?」


キョロキョロと周りを見ると、
みんな私を見て笑ってる。
あれ?私なんか取り残されてる?


「とにかく、莉子を落とすにはストレートじゃなきゃ伝わらないな。」

「………」


落とす………って、落とし穴?!
な訳ないか。この学校じゃ無理か。

ガチャッ!

「お弁当持ってきたよー♪」


え、いつの間に居なかったの?!
ビックリだわ……。
可愛い担当足速いと言うね。


「ありがとう紗由。」

「うん/// ねぇ、また卵焼きちょーだい♥」


可愛いっ………。
下から目をウルウルして見つめてくる。


「いいよ〜!」

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