元姫は辛くても笑う

そんな中で、


「あいつ、自分のキャラ使いやがって………」

「祐飛もそうしてみたらどうだ?」

「俺があんなん?」

「「「………」」」

「「「ないわ………。」」」

「でも、羨ましいな。」

「だな……」

「紗由、だいぶ腹黒ですしね。」


私にはその会話は聞こえなかった。

そんなことをしてる間に私はお弁当を広げた。
自分で毎日作っているもの。
というか、作る人なんていないからね。


「はい、あ〜ん!」

「あ〜ん、もぐもぐ。」


美味しそうに食べてくれる。
こういうのがあると嬉しいよね。


「良かった〜。」

「あ、莉子。ほっぺにお米ついてるよ。」


そういい、とって食べる紗由。
え………、恥///


「なんで食べるの?」

「え、美味しそうだったから。」

「っ……///」

「「「「(計算だ。)」」」」


今絶対顔赤い。


「紗由、こっちきましょうか💢」


え……。
太一が強引に紗由を連れていく。
しかも、なぜか怒ってる。
まぁ、じゃれてるんだろね。

1人で静かに食べる。
………。
風が吹いてる。
心地よい風だな…………。
あ………、

< 57 / 122 >

この作品をシェア

pagetop