元姫は辛くても笑う
そんな中で、
「あいつ、自分のキャラ使いやがって………」
「祐飛もそうしてみたらどうだ?」
「俺があんなん?」
「「「………」」」
「「「ないわ………。」」」
「でも、羨ましいな。」
「だな……」
「紗由、だいぶ腹黒ですしね。」
私にはその会話は聞こえなかった。
そんなことをしてる間に私はお弁当を広げた。
自分で毎日作っているもの。
というか、作る人なんていないからね。
「はい、あ〜ん!」
「あ〜ん、もぐもぐ。」
美味しそうに食べてくれる。
こういうのがあると嬉しいよね。
「良かった〜。」
「あ、莉子。ほっぺにお米ついてるよ。」
そういい、とって食べる紗由。
え………、恥///
「なんで食べるの?」
「え、美味しそうだったから。」
「っ……///」
「「「「(計算だ。)」」」」
今絶対顔赤い。
「紗由、こっちきましょうか💢」
え……。
太一が強引に紗由を連れていく。
しかも、なぜか怒ってる。
まぁ、じゃれてるんだろね。
1人で静かに食べる。
………。
風が吹いてる。
心地よい風だな…………。
あ………、