元姫は辛くても笑う
それから1週間学校に行かなかった。
こんな事でナヨナヨすんのかよって思うかもしれない。
でも、俺には重かった。
この時初めて、人に裏切られた。
一時期は人間不信になりかけた。
「………ってことがあった。」
「、そんなことが……。」
そんな時、祐飛や紗由たちが来てくれた。
少しは俺の気持ちも軽くはなった。
「なんで、光希がそんな目に。」
祐飛が己の手を強く握りしめる。
悔しそうに……まるで自分の事のように。
「だから、あの子転校してったのかな?」
「は?」
俺はびっくりした。
あれだけ高飛車でいたから、そんなわけはないと思ってた。まさかビビって?
ふざけるな。じゃあなんで俺にこんなこと?
でも、正解かもな。
あいつがいたら確実に殴ってた。
それから俺は女がダメになった。
一緒にいるのさえ苦痛でしかなかった。
これが俺の最低最悪な……過去。