元姫は辛くても笑う

「ごめんな、こいつらきしょいくらいいちゃついてて」

「と、十夜(とうや)君……///」

「いちゃつい、てねぇし………///」


…………。


「えっと、、、燐月の方々が莉子となにか?」

「そっちこそ何いつの間に莉子取ってんの」


取るって………、
何を?私……なわけないか。私物じゃないし!うんうん!
そう思っていると、大貴(だいき)先輩が、私の手を掴み引き寄せる。


「俺らのだからベタベタすんなよ!」


???
というより、燐月と龍火って友好あったんだ……。
話してるところ見た事ないから知らなかったな……。

燐月と龍火が話していると、呼び出しのチャイムがなる。


『2 - Sの奴らすぐに教室もどれ。』


「あ、岡本先生の声じゃない?」

「だな……燐月の先輩すみません外します。」


祐飛が、いつになく丁寧な言葉で言う。
へぇ……、祐飛って丁寧な言葉使うんだ……。
いつもの口調と違うから少し意外……って失礼か。


「じゃ、行こうか。」


そういい、私の手を祐飛が握る。
……、少し手が熱いような?


「わぁ、祐飛積極的〜」

「……うっせぇよ………。」


不思議にも思いながら、手を引かれながら歩いていく。

< 69 / 122 >

この作品をシェア

pagetop