元姫は辛くても笑う
にしても、お昼休みは休憩したがる先生が呼び出しなんて………、なにか大変なことでも?
ふと、嫌な予感がよぎる。
……っ、いや、さすがにそれはないか。
うん、考えすぎ考えすぎ。
絶対に築かれないはず………。
大丈夫………。冷や汗が流れる。
教室に入ると、その少しあとに先生が入ってきた。
……………
「あ………今日から転校生が入ってくる。」
「転校生………」
「女子?男子?」
「あ……両方」
!……………、い、いや偶然。
やだやだやだ………、拒絶の言葉で埋められる。
せっかくここまで来たのに……。
別に嫌いってわけじゃないけど………。
ただただ怖いの……。
「入れ」
岡本先生の言葉で2人の人影が動いた。
ゾクリとする。
見覚えのある人だからだ。
「自己紹介。」
「はい!大宮妃菜です!」
「朝倉志優。。。」
この2人を目にして手の震えが増していく。
全身から拒絶している。
ダメ………、私、、、また、っ!
ガタッ!!
「莉子?ど、どこ行くんだよっ!!!」
「り………、」