元姫は辛くても笑う

声を無視して、教室を出てわけもわからず走り出す。
頭の中にはあの時の記憶が埋め尽くされる。
あの時の……゙キズ゙はまだ残っているんだ。

走りながら、キズを抑える。


「っ……なんで今さら………っ。」



私は家に帰るとすぐに着替え、繁華街に向かう。
いつもの゙あの゙姿で……゙桜氷゙として。


「そう言えば、紅雅見つかったらしい!」

「あの、行方不明の裏切り者?!」

「ってことは、紅月に戻るのか?」

「なら、また紅月がNo.1か……、」


紅雅………。
噂が回るのはとても早い。


「へぇー紅雅が……」

「!……誰だお前!」

「誰だろう………」


考えるふりをする。
そんなを私を見て煽られてるとでも思ったのかな?


「てめ、調子乗ってるだろ!」

「は?なんでそうなんだよ。まぁ、丁度いいや相手しろ。」

「舐めてんのかっ!」


そういい、殴ってくるヤツにカウンターで返す。
すると、すぐにノックアウト。

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