元姫は辛くても笑う
「舐めてんのどっちだよ。雑魚すぎだろ。」
後ろにいる3人に目を回す。
すると、ビクリと震える。
何、武者震い?
雑魚いな〜それで、威張られるとか。
「お、お前誰だよ!!!」
「は?雑魚に名なんて持ち合わせてない。ただ、これ見たらわかんじゃね?」
そういい、私は左耳につけているピアスを見せた。
それは普通のピアスなんかではなく、特別な物。
このピアスは桜に水色のパライバトルマリンという宝石が埋め込まれた物。
これが桜氷の証。反対の耳には違うものが付いているけど。
「お、お前、お、桜氷!?」
「ゆ、許してください!!」
「許す?わけないと思わない?」
馬鹿じゃない、私はそう思い。
相手に防ぐ暇を与えないほどの速さで回し蹴りを入れる。
すると、2人の男はすぐに倒れた。
あ、あ。面白くなかった。
1人残された男は、ビクビク震えている。
可哀想に弱い自分のせいだね。
「許してください!!な、何でもしますから!!」
「なら、紅雅の情報を出せ。」
確かにこの喧嘩は面白くなかった。
せめて情報でも貰って帰ろう。
「はい!紅雅が゙あの゙事件から行方不明だったじゃないですか。それが、あの事件の真相を掴んだらしくて。」
「真相………」
「そして、その事件の真相を知ってから探していたらしくて。」
………うそだ。
探していた?そんなこと………。
「1ヶ月前に見つかったらしいんです。それで、もう一度仲間になるとか。。。。」