元姫は辛くても笑う


「それで………いつから探してたの?」


疑問に思って聞く。
すると、サラッと答える妃菜。


「ざっと、2年前。」

「2年前から?」

「あぁ、紅月の幹部と副総長で、莉子を………いや、紅雅を探していた。」


私、紅雅何かのために、2年も使うなんて……。
無駄にしすぎでしょ………。
私が考えてることがわかったのか志優が


「当たり前だろ。紅月の総長だぞ?仲間だぞ?」

「紅雅が……莉子がいなくなった後ね、もう一度考え直したの。」


確かに総長なしだと困るか………。
でも今は雷が総長なんじゃ?
って、何を考え直したの?


「紅雅は仲間を大切にしなきゃならないって……」

「!!」

「当たり前のことをもう一度思い出したんだよ。」


いい事だと思う。
紅月はあの゙女゙にめちゃくちゃにされた。
それを一から考え直すことは。


「だから、」


急に目を輝かせる妃菜。
………、


「「紅月に戻って!!」」

「言うと思った〜」



私が言うと、目を輝かせる2人。
だよね。これだけ探したってことは入れる気満々だったんだろうしね。


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