元姫は辛くても笑う

光希………、優しい瞳。
本当に優しいな………光希にはなんでも話してしまいそうなになる。
けど、これはダメ。


「本当に大丈夫。」

「……そう?なら、言わなくてもいい。から、頼ってね。」


笑顔で言ってくれる。
だからこそ、龍火でいたいなって思うの。


「ありがとう。光希!」


そう言うと、光希がまた今朝みたく顔を赤くする。
本当に熱があるんじゃないかな?


「それやめて……破壊力半端ないから///」

「?」


破壊力??
なんの話だろ?映画かなにか?
いや、今の流れだとおかしいか………。


「絶対わかってないよな。うん、まぁいいけど。とりあえず教室戻ろっか。」

「うん。」


この時はまだ知らなかった。

2年前と同じような最悪な事件が起こる、
なんて、思いもしなかったんだ。

また、゙あの゙女の手によって壊れるなんて

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