元姫は辛くても笑う

「私は仲間だと思ってるけど妃菜達は思ってないかもしれないし……」


本当に私の事なんて1度もそんなふうに思われてないと思うから……。
多分一人で空回ってるだけとか私ならあるから……


「私は仲間だと思ってるけど……」

「なら、仲間だろ。」


さも当たり前のように言う祐飛。
でも仲間ってそんなに簡単に出来るもの?


「莉子がそう思ってるなら仲間だ。」


っ……、少し嬉しかった。
そんなふうに言ってもらったことなんてなかったから。


「一応言っとくがお前は仲間だからな。」

「え?」

「龍火のだよ!バカ、鈍すぎ〜」


仲間……。
そんな風に思われてたなんて。
思わなかった。
きっと今は顔が真っ赤になってるんだと思う。
それを隠すために手で顔を覆う。


「え、莉子今ので照れたの?」

「て、照れてない///」


恥ずかしいからからかわないでよ………。
熱くなった顔をパタパタと手で仰ぐ。


「莉子……可愛い〜」

「さ、紗由からかってるでしょ!」


ふんっ!といい、そっぽを向く。
でも……みんながいなかったらこんなに楽しいことなかったよね。
そう思い、


「ありがとう!」

「「「「「っ///」」」」」


笑顔を龍火に向ける。
と、今度は私ではなく龍火のみんなが顔を真っ赤にする。
仕方ないな、今回だけはからかわないでおこう!
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