元姫は辛くても笑う

2度目の悪夢


side 莉子


よし、今日は寝ないぞ〜!
……お昼は例外だけどねそれは許して〜。
と、私にしてはまぁまぁ酷な決意をして、教室に入ってきたも、


「おはよ、莉子♪」

「おはようございます」

「はよ……」

「莉子、体調大丈夫?」

「ねみぃ〜」


なんて言ういつもの声はなかった。
教室の中にもこの時間にいつもいるはずなのにいない。

おまけに真美まで……。
真美とはこの間から少し気まずかった。
けど、居ないなんてな……。


「律、健(りつ、けん)おはよ。」

「ん?……あ、莉子おはよう。」

「おはよー莉子!」


2人は龍火のメンバー。
武尊と健と律はいつも一緒にいるメンツ。
私も龍火の姫になるまではずっと仲が良かった。


「ねぇ、みんなどこか知らない?」

「え!一緒じゃないのか?」

「うん。朝からいなくて〜」


あくびしている健をよそに、律に聞いてみる。
けど、反応的に微妙だね。


「莉子がわかんないんじゃ俺らもっとわかんない。」

「お前が1番総長らのこと詳しいだろ。」

「ん〜……でもわかんないや。」


そう言うと、2人は驚いた顔をする。
というより険しい顔をする。
……あれ?私変なこと言ったかな?

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