元姫は辛くても笑う
「莉子……大丈夫か?」
「え、何が?……でも、真美も一緒だし大丈夫だと思うんだけどな……」
「!いや…やっぱり、真美って子怪しい……絶対なんかある。」
いつもふざけ合ってる2人が真剣な顔をする。
この顔を見て嘘をついているとは思えない。
「どういうこと?」
「……」
「とにかく、何かあったら……いや、ちょっとでも変だと思ったら俺か律か武尊に言って?」
「力になれるか分からないけど。」
「……うん。分かった。」
この2人は窮地の時や緊急事態が起こるときもの凄く感がいい。
……もしかしたら本当に何があるのかもしれない。
!
ポケットに入れていた携帯から音が鳴る。
「あ、祐飛からのメールだ。」
内容を確認すると、
゙屋上に来い、話がある゙……か。
祐飛にしては短いメールだな。
「祐飛からメールきたから行くね。」
「おう、気をつけろよ!」
「何かあればすぐだぞ!!」
「うん。ありがとう、2人とも!」
屋上に向かい足を進める。
……なんだろう。
朝の様子、律と健の話、嫌な予感。
…これが全て関係している気がする。
ガチャッ
屋上の扉を開ける。
すると、、、