クリームソーダ〔詩〕
クリームソーダ
曖昧になる境目
心地良い泡の音色
認めてしまえ
彼はもう現れはしない
注文しておいたの
性格に似合わず
甘い物好きの彼のために
二人で過ごす時の
決まりごとだったでしょう
一まわりした時計の針
白と緑が混ざり合う
水滴が伝い落ちたら
立ち上がろうか
くるくる回すスプーン
濁ったグラス
溶け切れなかった
二人の心