組長が惚れた女
私は全て言い終わるとみんな深刻な顔をした。当たり前だよね。そんな話信じるわけないもんね。
美「ごめんなさい……こんな話しても嘘だと思いますよね……」
暁「俺は思わねえ」
美「え、」
潤「俺もだ」
獠「俺もだ」
するとみんな確かに!そう言って私の話を信じてくれた。
美「私の話信じてくれるんですか?黒龍のみんなは信じてくれなかったのに!泣」
?「あんたは嘘を着くような人間じゃねぇそう思ったんだよ」
美「み、皆さん……ありがとうございます!こんな見ず知らずの私をしんじてくれて!本当に……ありがとう……ございます!」
獠「美花、傷、見るから見せてくれ」
美「はい」
私は先程のようにためらわずに足と腕を見せた。木羽先生は私の腕、足を見て痛々しい目で見た。
獠「これで全部か?」
美「い、いいえ……」
獠「あと、どこなんだ?」
さすがに背中を見せることは出来なかったブラウスを脱がなければ行けないからだ。
暁「美花?」
美「背中……だから……」
潤「そういう事か……」
獠「なら、布を前につけて隠せ背中だけ見るから」
美「う……」
渋々背中を見せると端っこにいた人達まで絶句をするほどの怪我を追っていたからだ。
獠「……美花」
美「はい?」
獠「背中の傷は治療しきれない……跡は残る」
美「?!」
それを聞いて私は涙を堪えた。耐えろ私……
暁「……」
獠「すまない」
先生はそう謝り治療し始めた。
美「ッ!……はぁ……」
足や腕とは違う痛みだった。
獠「これで終わりだ……よく頑張った」
美「はい……ありがとうございます」
暁「美花……家まで送る……親に俺も一緒に説明する」
美「私……親いないので大丈夫です」
暁「?!……悪い」
美「大丈夫!笑」
暁「そうか」
美「……」
どうしよう……また変な空気になっちゃった……
暁「明日迎えに行く……」
美「え……」
暁「明日学校の門の前で待ってろ迎えに行く」
美「え……いいの?」
暁「ああ」
潤「それじゃあ、明日は俺が今日みたいに運転していくよ笑」
美「あ、ありがとうございます/////」
暁「チッ」
潤「笑笑」
暁「悪い、今日は話し合いは無理だ、明日また来てくれ」
暁さんが両側に座っている人たちに言うと わかった と言って外に出始めた。
私の頭をポンポンと撫でながら。1人ずつ出ていったのだ。
美「ッ!/////」
獠「みんなお前を気にったみたいだな笑」
潤「言っとくけど同情じゃないからな」
美「は、はい……」
どうしよう……まだ顔が熱い……
暁「行くぞ、歩けるか?」
美「はい、木羽先生に治療してもらったおかげで楽になりました。」
暁「よかったな笑」
美「はい」