恋のルーレット
メッセージを送って数分後、やっとドアが開いた。



「た、助かった!!!」


これで帰れるんだと安心したからか、我慢していた涙がじんわり出てきた。


「どしたのマリィ。泣きそうな顔して」


エイジは慌てて私のもとへやって来て、よしよしと髪をなでた。


「怖かったああああああ」


私はエイジに抱きついた。

エイジは私の頭を撫でて、「うんうん。怖かったね」と言ってほっぺに軽くキスをした。



ていうか、エイジのせいなんだけど。



「俺も好きでこんな事してるんじゃないよ。マリィのためにやってんだよ」


と、またほっぺにキス。

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