恋のルーレット
キスをした日から、私とエイジの付き合いはよりディープになっていった。
ディープと言っても何か方向性が違うような歪んだ愛情表現とでも言おうか。

私に対して独占欲が強くなっていったのだった。

例えば、私のスマホから友人全員の連絡先を消したり、ブラウスのボタンは首までぴっちり閉めることを義務付けたり。

そういう独裁者エイジの日々が続いたある日、私がクラスメイトの男子と委員会の用事で話していたところをエイジに目撃された。


怒ったエイジは放課後、私を理科実験室へ閉じ込めた。

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