あの日見た、花を灯して君へ
ーーーーピロン。。


スマホが点滅。




ーー 今、まつりの家の前にいる ーー*音*


ーーーー!?


音が、いる!?



わたしは駆け出した。



階段を駆け下りて、開ける玄関。






見知った黒髪。
見知った後ろ姿。

大好きなアイツ。



「ーー音っ」











「ーーーーーーまつり。
花火、見に行かない?」








それは、なんの変哲もない音の変わらない優しさ。






何も、変わらない音の優しい声。



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