あの日見た、花を灯して君へ
カサカサと、震えた手で包装を解いていく。



これーーー。




かんざし?




黒の色とりどりの花火。



「これ、 音がーーーーわたしに?」










バカだよ音?






「それ、買いに行って途中事故にあったみたい。
まつり。
まだ、終わってない!!
いつも迎えに来てた音くんが、来れないんだよ?

まつりが会いに行ってあげて。




かんざし挿して可愛いって言って貰うんでしょ!
早く行け!!まつり!!」






そうだよ。


いつも、音ばかり、迎えに来ていた。



今度はーーーーわたしが音に、会いに行く番だ。




わたしは泣きそうに見ている美里に、、
笑って見せた。



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