世界No.1の総長と一輪の花 II
「クラスの出し物のメイド喫茶の準備だよ!!!!!」
「…うん?」
「メイドさんはクラスみんなの満場一致で妃芽乃さんに決定したの!!!!!!」
「……」
…メイド?私が…?
「絶対無理無理無理無理っ!!!!!!!絶対似合わないもん!!!!!!」
私がメイド服なんて着たら笑いものになってしまう…………
「大丈夫!!!メイドは妃芽乃さんだけじゃないから!!!」
…そこが問題ではない。
私が言いたいのは……
口を開きかけたところで、
「花莉、決まったことはもう変えられないわ。大人しくメイド服着なさい」
と京子が言う。
「で、でも……私……」
「決まったことを変えるのは迷惑がかかるものよ」
…確かにそうだ…………
「……京子…」
その後、私は何も言わず大人しく採寸されていた。
京子がにやついていることなど知らずに……