世界No.1の総長と一輪の花 II






「クラスの出し物のメイド喫茶の準備だよ!!!!!」


「…うん?」





「メイドさんはクラスみんなの満場一致で妃芽乃さんに決定したの!!!!!!」


「……」




…メイド?私が…?




「絶対無理無理無理無理っ!!!!!!!絶対似合わないもん!!!!!!」




私がメイド服なんて着たら笑いものになってしまう…………




「大丈夫!!!メイドは妃芽乃さんだけじゃないから!!!」




…そこが問題ではない。
私が言いたいのは……




口を開きかけたところで、




「花莉、決まったことはもう変えられないわ。大人しくメイド服着なさい」





と京子が言う。





「で、でも……私……」


「決まったことを変えるのは迷惑がかかるものよ」





…確かにそうだ…………





「……京子…」





その後、私は何も言わず大人しく採寸されていた。
京子がにやついていることなど知らずに……












< 10 / 439 >

この作品をシェア

pagetop