世界No.1の総長と一輪の花 II












冷たい風が頬を撫でて、目が覚めた。





「花!!!!!無事で良かった…!!!!!!」





冬樹くんの声が近くで聞こえてくる。
目を開けたまま声のした方を見ると、心配そうな顔をした冬樹くんが目の前まで来てくれた。






…あれ?
私がいるのはソファの上。






「花、お風呂でのぼせてて……!!!ここまで運んだんだ…っ!!!」





…嘘………のぼせてた……!?
ゆっくり起き上がってみたが、瞬間…はらり、と何かが床へと落ちる。






床へと落ちたものを見ると、それはタオルとタオルケット。






そして目の前には顔を赤く染めて、すぐにふいっと顔を逸らす冬樹くん。







「……!?」







私は数秒後に自分が裸だと言うことを理解した。






「ごっ!ごめん!!!!花をここまで運ぶのに……見ないほうが難しくて…っ」







慌てて言う冬樹くん。
………冬樹くんには、全部裸を見られたということだろう。
私は急いで床へと落ちたタオルケットを拾って、体を隠す。






すごく恥ずかしくなってくる。
頬が熱を帯びたかのように熱くなっていくんだ…










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