世界No.1の総長と一輪の花 II
「う、ううん!!!は、運んでくれてありがとう…っ!!!」
見られて恥ずかしいけど……助けてくれて本当に感謝だ。それに、私がお風呂に入りすぎのがいけないんだから冬樹くんは何も悪くない。
「……本当にごめん!!!!」
深く頭を下げる冬樹くん。
「…私が悪いんだから…冬樹くんは気にしなくても…」
「……ごめん、花…」
それでもまだ気にしている冬樹くん。
「大丈夫だよっ!!冬樹くんは私のお兄ちゃんでしょ!!お兄ちゃんに裸見られるくらい全然大丈夫だもんねっ!!」
冬樹くんが気にしないように言った言葉。
「………………妹……?花が……?」
冬樹くんの表情が急に変わって……
静かになった空間で外で鳴っている雷の音が聞こえてきた。