世界No.1の総長と一輪の花 II
そのせいでまたはらりと床へと落ちたタオルケット。
冬樹くんは私の上に跨って、両手首を頭の上で絡めとる。
それから…ちゅっと私の首筋に吸いついた。
…何が起こっているのだろう………
まるで頭の思考が停止してしまったかのようだ。
私は今何をされている…?
私の上に跨っている人物は……?
ピリッとした痛みが走って、一気に現実へと戻される。
私の上に跨っているのは従兄妹の……ピンクメッシュの冬樹くん。
「………ふ…ゆきくっ…!!やっ…!」
やっと出た声は情けないほど小さくて、震えていた。
でも私の声に耳を傾けることなく冬樹くんは私の体にキスをする。
…どうして………
どうしてこんなことするの……
何回もピリッとした痛みが走る。
冬樹くんが知らない人に見える……