世界No.1の総長と一輪の花 II
あとは赤くなった目を何とかしないと…
私は持ってきたハンカチを濡らして、目に当てる。
これで少しはマシになるといいんだけど…
このあとは荷物をまとめよう。
忘れ物がないように確認して……帰るんだ。
"本当にこのままでもいいの?"
心の中で思っていること。
冬樹くんは、今まで私を支えてきてくれて…助けてけれて……一緒に楽しい時間を過ごしてきたのに。
このまま私が帰ってしまったら……
もしかしたらもう二度と会ってもらえないかもしれない。
まだ、助けてもらったことのお礼…言ってないのに…………
濡らしたハンカチをテーブルの上へと置いて、私は外へと飛び出した。