世界No.1の総長と一輪の花 II





「いや、違ぇだろ。竜二、京子、花莉、俺、倫也と明日葉の順だから」




詩優が修正する。
それに納得がいかない明日葉は




「なんであたしが1番最後確定なの!?おかしくない!?ねぇ!!!!!」




倫也の肩を掴んで思いっきり揺らす。





…そういえば私はみんなの成績表を1度も見たことがないかもしれない。みんなで勉強して、赤点は回避したという情報しか聞かないから……実際順位はわからない。





竜二さんが毎回テストで1位、っていうのは知っているけど…
毎回1位をとっていることで有名だからだけど。





「成績表見ればいいじゃない」





お弁当を食べながら京子が冷静に言う。
京子のお弁当箱の中は色とりどりでどれも美味しそう…だな、なんて思ったり。毎回自分で作っているんだとか。





前に食べさせてもらった卵焼きがすごく美味しかった覚えがある。今度作り方を教えてほしい…





「捨てた」


「そんな昔にもらったの捨てるに決まってるー!!」


「俺もっ、捨てたっ、かもっ」





詩優、明日葉、倫也がそう言った。
倫也はまだ肩を揺らされているみたい。










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