世界No.1の総長と一輪の花 II
教室に着いた頃には息があがっていた。
明日葉は余裕そうだけど…
「京子のも持ってこーー」
京子の机の中から数学の小テストを取り出して、自分のも取り出すと「早く早くー!!」とまた走る準備をする明日葉。
…死んでしまう……
「あ、明日葉は先に行ってて……私はゆっくり帰るから…」
これ以上走ると食べたばかりのお弁当が上からこんにちはしてしまう恐れがある…
「えー!!一緒に行く!!」
そのまま待っていてくれた明日葉。
さすがに帰りは私を気遣ってか歩いてくれた。