世界No.1の総長と一輪の花 II





かなり手加減してやったつもりだからそこまでは痛くねぇと思う。





「…てめぇ」





地面に倒れたまま俺を睨んでくる男だが、数秒したあと男の口角がゆっくり上がる。






それと同時くらいにいかつい顔した男たちが次々にキャバクラから出て来た。






6、7人くらい。
そして後ろからも数人の気配が近づいてくる。







「うしろは任せてもいいか?」






ちらりと後ろの3人に目を向ければ、






「「よゆー」」


「が、ががが頑張り、ます…っ!!」






ブイサインする壮に、口角を上げる奏太。
誠はガッツポーズして返す。






中学生3人組も頼もしくなったな…
なんて心の中で思っていると、






キャバクラから出てきたばかりのいかつい男たちが殴りかかってくる。






「よそ見してんじゃねぇ!!!!」






怒鳴ってくるわりに力はそこまでは強くない。
拳を避けてから、みぞおちに1発入れてやろうともおもったが








がら空きの股間に蹴りを入れてやった。







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