世界No.1の総長と一輪の花 II






かなりの手応えがあってか股間に蹴りをくらった男は地面に倒れ込んで、声にならない叫びをあげた。





「雷龍に手ぇ出してただで済むと思うなよ!!!!!」






叫びながら次々に殴りかかってくる。
そいつらの攻撃を全て避けて、拳を入れようとしたがパサリととれた上着のフード。






殴りかかってこようとしていた男たちが全員動きをとめた。








やがて一番最初にいたサングラス男が、




「あ、あんたは…!!!雷龍の…!!!!!!!」





と大声で言う。






「「「「「「「「「す、すみませんでしたぁぁぁ!!!!!!!」」」」」」」」」






男たちが一斉に土下座。
しかも震えながら。






「命だけは…命だけは助けてください…!」


「何でもしますから…!」


「…俺らはある人に頼まれて雷龍のフリしてただけなんですっ!!」


「俺らだってほんとはやりたくなかったんだ!!」







まるでさっきとは別人かと思うくらいの変わりよう。




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