世界No.1の総長と一輪の花 II
幼なじみ
花莉side
「着替えらんないなら手伝おうか?」
「1人で着替えられるよ…っ!!変態!!」
私は以前朱里さんから買ってもらったピンクのパーティードレスに身を包む。
背中のファスナーを締めて、鏡に映った自分を見た。
…すごく綺麗なドレスだけど、私にはレベルが高すぎる……
胸元、肩、背中が3分の1くらいシースルーで、丈は膝下くらい。
もう着ることはないかと思っていたのに……
まさかまた着ることになるとは。
そして、『HEARTS HOTEL』のパーティーにまた参加することになるとは………
予想していなかった。
『HEARTS HOTEL』は超高級ホテルで、詩優のお父さんが社長をつとめている。だからそのパーティーに息子である詩優も参加することになっていたらしい。
「花莉は俺の恋人として参加してほしい」
そう言われて、私も参加することになった。
最初はどうしても嫌だったのだが、詩優が寂しそうな顔をするから……
断れなくて「わかった」と言ってしまったんだ。