世界No.1の総長と一輪の花 II






「すごく綺麗ですね。詩優様とお似合いですよ」





にこりと笑う宮園さん。
嫌なことを言われたわけではない。むしろ嬉しいことを言われたわけで。でも、やっぱり元父親の顔が頭をよぎって体が震えてしまうんだ。





「…ありがとう、ございます」





もう私を見ないでほしいとさえ思ってしまう。
…嫌な汗が出てきて、目を合わせられないでいると、この気まづい空気を壊すかのように









「詩優!!!!!」






後ろから女の子の大きな声が聞こえてきた。






反射的に振り向くと、そこには一度見たことのある綺麗な女性が立っていた。






セミロングで、ネイビーのドレスを身にまとっている美少女。
パーティードレスの丈は膝よりも短くて、スラリと長い脚が大胆に出ている。






…この女性は、詩優の幼なじみである葉月さんだ。






「すっっごい久しぶり!!」






笑顔で駆け寄ってくる葉月さんは本当にモデルさんみたいで魅力的だ。





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