世界No.1の総長と一輪の花 II
大人しく部屋へと帰って、冷蔵庫を開けてみる。
今日の夕飯はどうしようか。食材は少ないが、野菜炒めくらいなら作れそう。
スマホを開いて、簡単に作れそうな野菜炒めのレシピを探す。
どれが美味しそうかな。
詩優が食べて元気になるものはなんだろうか。とか考えてしまう。
そこで発見したのは野菜炒めではく、豆腐ハンバーグというもの。
ヘルシーでおすすめ、とかかれていて今ある食材の中からでも作れそうだ。
詩優はハンバーグ好きだし…
これにしよう。
なんて思った時に、
ピロン♪
とスマホが鳴って、メールを1件受信した。
メールを開いてみると、送り主は詩優で。
"まじでごめん。今日も帰れそうにない。
姉貴のとこに泊めてもらうことになった"
とかかれていた。
"了解です!
寒くなってきてるから風邪ひかないようにね"
寂しい気持ちがないと言ったら嘘になる。
本当はすごく寂しい。それにどこにいるの?とか、何してるの?とか聞きたい。
けど、重い女だと思われるのは嫌だ。
だから簡単な文のメールを返信した。