世界No.1の総長と一輪の花 II
「…昨夜、詩優様は一人暮らしの葉月の部屋に泊まったはずです……」
……うそ。
そんなの全部嘘に決まってる。
…だって、
"姉貴のとこに泊めてもらうことになった"
ってメールにかいてあったんだから。
………宮園さんの言葉はうそだよ…
「今…いるかはわかりませんが、葉月の部屋に行ってみますか?」
私はゆっくりこくん、と頷いた。
…ちゃんと確かめて、詩優のことをちゃんと信じたいと思ったから。
だから私は宮園さんについて行くことを決めた。
エレベーターを宮園さんと待っていると、
「姫じゃん!えっ!なになに!?浮気!?」
「……チッ」
タイミングよくというか、悪くというか…
壮くんと奏太くんが上まで到着。
奏太くんなんて舌打ちしてるし…