世界No.1の総長と一輪の花 II














車の中では宮園さんに謝って、連れてきてもらったのは
京子の家の近く。






気づいたらもう夕暮れ時で、朝よりも肌寒い。






…ここだ……






京子の家はお金持ちで、豪邸。
だからすごくわかりやすい。






京子の家へとたどり着いて、
ピンポーン
と玄関のチャイムを鳴らした。






すると、すぐに玄関の扉が開いて京子が私のところまで走ってくる。






「花莉!?詩優が今花莉のこと探して…」






京子が言い終わる前にぎゅっと抱きついた。






「…言わないで……詩優には……」






今日何回目かわからない涙が溢れ出す。
京子は何も言わずに私の頭を撫でてくれて、部屋の中に入れてくれた。

















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