世界No.1の総長と一輪の花 II










ご飯を食べて、お風呂に入ってから、詩優と一緒にベッドの上で横になる。




「ねぇ、詩優」

「ん?」




「…もう少し、過去のことも聞いてもいい?」

「なんでも聞いて」




「…小学生の時、お父さんと大喧嘩して1ヶ月家出したって言ってたでしょ?
そのあと、どうやって家に帰ったの?」

「俺の居場所なんて親父はわかってたからさ。親父は俺をぶん殴って引きずって帰ったよ」




詩優は「あの時一緒にいたのは海斗だったな」とか言って笑う。




それは…かなりの大喧嘩だ…




「だ、大丈夫…だったの?」

「そのあとは大人しくしてたから平気」





少しひっかかる言葉。
そのあと“は”…っていうことは…





「…それからは?」

「夜中に家を飛び出して夜の世界を見に行った…。そこで出会ったのが“雷龍”」





…“雷龍”!!







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